れとろげ。

ファンタジー風創作小説『ようこそ麒麟亭へ』

2009年07月08日

サンデー×マガジン [2]


『100万$キッド 幻の帝王編』(ソフエル・89年)





ドラクエのカジノだけを抜き出したようなゲーム画面。
対戦キャラに話しかけるとギャンブル勝負が始まる。





原作にも登場する敵キャラ、占い師マーベル
この水晶玉を通して、相手の瞳に映ったカードの数字を読み取るというイカサマで勝ちを積み上げてきた女。
福本伸行のマンガだったら5秒でバレてボコられて地下部屋行きだろう。

ま、それはともかく、この時代でこのサイズの1枚絵が多用されて、
しかもクオリティが高いというのは珍しいと思う。
これが後に同社開発のコンシューマー版『モンスターメーカー』シリーズのドット絵に受け継がれている……のかも。

なお、ソフエル自体は現在も、ICカードリーダーやシステム開発などをメインに行う
いまどきのIT企業にすっかり生まれ変わって存続している。



ちなみにこのゲームの主人公は、原作の主人公である二階堂ひろしとは別の少年であり、
ひろしはエンディングまで登場しない。
ラスボス“幻の帝王”は、マルに帝の字が描かれた覆面をかぶった謎の人物だが、
その正体はまあ想像が付くだろう。

『100万$キッド』のタイトルに恥じず、後半は数万$単位のチップが乱れ飛ぶことになるが、
かと言って移動する際の飛行機代が2000$から5000$もするのは、いくらなんでもボッタクリすぎではないかと思う。



『天才バカボン』


▲小学館と講談社からそれぞれ発売された「天才バカボン THE BEST」

記事中でも書いたが、少年マガジン ⇒少年サンデー ⇒(ぼくらマガジン) ⇒少年マガジンという異例の経緯を持つのみならず、
サンデー連載時は「もーれつア太郎」と2本同時連載したり、ページの途中で絵柄が突然劇画調になったり、ペンネームを「山田一郎」に変えてみたり、手をケガしたと言って左手や左足で描いた原稿を載せたり、
近年話題になるような破天荒なアイデアは、数十年前のこの作品によってすでにやり尽くされている観がある。
「サンデー×マガジン」を語るに当たっては決して欠かせない偉大な漫画家であった。

平成に入ってからも、アニメ化などに合わせ、ゲームボーイでのアクションゲームや、
なぜかセガサターンでのパズルゲームなども発売されている。






そして、サンデー枠の赤塚作品と言えば『おそ松くん』も忘れてはならない。

(コナミの『サンデー×マガジン 熱闘!ドリームナイン』では、
バカボンパパがマガジンチーム、おそ松くんがサンデーチームの一員として登場する)

 
88年にSEGAから発売されたメガドライブ用ソフト『おそ松くん はちゃめちゃ劇場』は、
イヤミやチビ太などおなじみのキャラが、動物や童話の登場人物のコスプレをして、
敵キャラとなって襲い掛かってくるという横スクロールアクション。
フリーズしてゲームが進行不可になるなどバグが多く、あまりの出来に赤塚不二夫がメーカーに殴り込んだという伝説がまことしやかに語られている。

しかし、白雪姫姿のイヤミ頭部だけがイヤミの虎転がってくる大量のイヤミの生首といった敵キャラと、やたらサイケデリックな色彩感覚など、
今となってみればなかなか独特の味があり、赤塚作品本来のカオスっぷりを再現しているような気がしなくもない。




 
また、ファミコンでもアドベンチャーゲームが発売され、(『おそ松くん ~バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻~』)
こちらは、ヒロイン・トト子のドット絵が妙に可愛く描かれていたりと、
メガドラ版に比べれば無難な作りではある。
正直、いくら赤塚不二夫がギャグの天才であるとは言え、
複数のハードで発売するほどの作品か? という疑問はあるが
同じ顔が6人というのは、当時のゲームスペック的に都合が良かったのだろうか。





※記事本編は『GAMESIDE』連載の「バカゲー専科DESTINY」のほうで読めます。



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この記事へのコメント
100万$キッド、プレイしたことはありませんが、
飛行機代が2000$から5000$というのが怖い世界ですね。
画面だけ見てると、ルーラやキメラのつばさで移動できそうな世界観なのに
Posted by くーりっじくーりっじ at 2009年07月09日 21:01
滞在費に関する描写がないので、もしかしたら1週間ぐらいのパックツアーに申し込んで移動しているのかもしれません。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年07月10日 10:34
 
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