れとろげ。

ファンタジー風創作小説『ようこそ麒麟亭へ』

2009年07月06日

サンデー×マガジン [1]


真!「サンデー×マガジン」
キャラゲー抗争の歴史



今回は、これまでにゲーム化されたサンデー・マガジンの連載作品を、小ネタ集的に取り上げてみました。

方向性が迷走しているとかいうわけではなく、単に私が毎回気まぐれで好き勝手にやってるだけです。すみません。

サンデー&マガジン50周年と言う以上は、やはり過去に発売されたキャラゲーの歴史にも目を向けないとね。
例によって紙面に収まりきらなかったネタをここで公開。



『バツ&テリー 魔境の鉄人レース』(ユース・87年)


バットとボールで行く手を阻む敵をぶちのめし、鉄人レースのゴールを目指すバツ&テリー。





1キャラ幅の穴や、階段状のブロックを飛び越え、
チェックポイントのフラッグをくぐってステージをクリアして、
次のステージが地下面だったあたりから、
初めて「あぁ、スーパーマリオが作りたかったのか」とわかる。
見た目がアレすぎてパクリだと気付かれないという珍しい例。

このゲームのエンディングは以下のような感じ。
(原文は全てカタカナで脱力感倍増だが、読みづらいので修正)



謎のドラゴン軍団の挑戦に勝利した偉大な英雄バツ&テリー

この二人により海峰高校は
ドラゴン軍団の魔の手より救われた

恐怖によって抑圧された生徒たちに笑顔がよみがえり、
闇に包まれた学園に一筋の光が差し込んだ

そして再び学園に活気が満ち溢れだした

だがドラゴン軍団の新たなる挑戦、
第二第三の敵の出現、
その出現によって再び学園が闇に包まれるかもしれない

戦え! 愛の戦士バツ&テリー
明日の未来の海峰のために……




何この宗教法人の演説みたいなエンディング。
この時代のゲームはどうしてこう、
ドラゴン軍団とか愛の戦士バツ&テリーとか
無理な設定のまま意地でも先に続けようとするのだろうか。

そうして女性向けに作られた続編が『オシャレ魔女ラブ&ベリー』です。違います。



オープニングでズラズラ~っと並ぶ著作権表示が物凄いことになっているコナミのDS版『サンデー×マガジン 熱闘!ドリームナイン』では
当たり前だがドラゴン軍団がどうのこうのは無かったことになっており、
と言うか「バツ&テリーは」スト-リーモード自体を入れてもらえず、
マガジンドリームチームで先発バッテリーを務めるだけとなっている。

『タッチ トライアングル・オブ・ミステリー』(東宝・87年)




子犬を追って異世界に飛び込んだ上杉兄弟と南ちゃん。
街並は現実世界と変わらないものの、なぜかオモチャの形をした敵キャラや、ゴーストやスケルトンなどがうろついている。

そこで、自衛のためにナイフやボールで敵を攻撃。





民家の中には、謎の生物が人間同様に生活していて、
ごくまれにアドバイスやアイテムをくれたりするが、
メッセージの大半は「……」とか「あなたはかみをしんじますか」とかだったりする。
うん、もう慣れました。

ちなみにアイテムを捨てることができないこのゲームのシステム上、
不要なアイテムは無理やりこのNPCに渡して処理することになる。
ゴミ箱がわりとして便利に使えるだけまだマシなほうだな。



このゲームでは、ライフと得点とお金が全て1種類のパラメータで管理されており、
敵を倒せばポイントが増え、逆にダメージを受ければ減り、
アイテムなどを購入する時はこのポイントを消費するというシステム。

一見、ムチャなようだが、意外とシンプルでわかりやすく理に適っている。

そんなわけでゲームとしては意外とすんなり遊べるのだが、
ただマップが異様に広大で、予備知識なしで攻略するには非常に時間がかかるため、
パスワード方式で記録→再開が可能。

ところがそのパスワードは、
20文字が3人分で60文字(しかも英数字含む)と、なぜかドラクエIIよりも多いパスワードが必要。
そんなに記録しなきゃならないパラメータあったっけ?


さらに、この時代のゲームによくある裏技として、
パラメータの数値がかなり高い状態で始められる隠しパスワードというものが存在する。

しかしそのパスワードというのが……
達也と和也のパスワードに「みなみにHしてしまいました」
次に南のパスワードに「TATUYAとHしてしまいました」というもの。

いくら隠しネタとは言えこれはひどい。キスじゃダメだったのだろうか。
今だったら訴訟沙汰になってもおかしくないレベル。


あだち作品は、知名度や部数、映像化頻度などのわりに
ゲーム化されているものが少ないような気がするが、
やはりこれが尾を引いているのかもしれない……。

開発は初期のコンパイルが行ったという話もあるが未確認。



奇しくも同じ年に発売されたこの2本の野球漫画ゲーム、
ともに原作から大きく逸脱しているにも関わらず、
こうして見ると意外と、マガジンとサンデーの雰囲気を表現しているような気もしなくもない。


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この記事へのコメント
選りすぐりの2本、大爆笑でした。

バツ&テリーは確かセレクトボタンでキャラが入れ替わるシステムでしたね。
しかし元のプレイヤーキャラがバツにもテリーにも似ても似つかない角刈りの上、キャラ変更時に
不気味な人型に変わってからもう一方に変わるという、変更じゃなくて変形にしか見えない嫌な
システムでした。

タッチの謎生物、確か名前は「セイント」だったと記憶しています。ビジュアルからはカシオスどころか
辰巳執事よりも小宇宙を感じ取れません。
Posted by マシンオー at 2009年07月06日 22:45
しかも飛び道具を使うバツに対して、バットで殴打するテリーは攻撃範囲が狭くて明らかに使い勝手が悪いと言う……
アイテムを集めていくと武器がパワーアップしたりとか、いちおう独自の要素を盛り込もうとした形跡は見られるのですが、正直よくわかりませんでした。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年07月07日 10:31
今回のバカデスで一番の衝撃は、欄外の「今回は編集部の意向により、画面写真の掲載を控えております」の一文でした。

Y編集長が臆病なのか、小学館&講談社の圧力が相当強いのか…(^^;)
Posted by JJ at 2009年07月08日 06:30
いや、今回に関しては、圧力と言うよりは
製作会社や部署がすでに存在しない上、そこに出版社や作家の権利までからむので、
許可取ってると発行に間に合わないだろうとか、いろいろ事情がありまして……

個人的には、画面写真は著作権における「引用の範囲」だと思うんですけど、
ドラクエ事件での地裁のトンデモ判決が拡大解釈され続けているのが実情で。

この問題についてもいつかどこかできちんと取り上げたいと思っています。

お上>ゲームメーカー>弱小出版社
という表現規制カースト。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年07月08日 10:38
どちらも凶悪度ではかなり有名なゲームですが、これは甲乙つけ難いですね。
しかし、『タッチ』はパスワードだけでも充分な破壊力ですね。
それに加えてあのゲーム内容と言うのですから、破壊力の程は推して知るべしですね。

>メッセージの大半は「……」とか「あなたはかみをしんじますか」とかだったりする。
これはなんと言う『シャーロック・ホームズ』(w
Posted by 市藤勇美 at 2009年07月10日 01:10
あと、「このゲームはどう?」みたいな開発者の楽屋オチメッセージ。
まぁ、これはこの時代のゲームにはバカゲーに限らずありがちですけど。

FFの開発室とか、今の時代だからこそ復活してほしいですね。
キャラが200人ぐらいいて、マップもダンジョン1つ分ぐらいの規模のやつを。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年07月10日 10:37
 
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