れとろげ。

ファンタジー風創作小説『ようこそ麒麟亭へ』

2009年05月22日

混戦!カードバトル

と言っても、このところ盛り上がっているのは、王者:KONAMI×集英社の『遊戯王』に挑む
新カードゲームの勢力争いで、
それはまさに諭吉や契約書が乱れ飛ぶ大人のカードバトル。

注目のマッチアップは、
バンダイ×角川書店という古豪タッグが、『マジック:ザ・ギャザリング』の製作スタッフを迎えて展開する『バトルスピリッツ』と、
新進「コミックブンブン」(ポプラ社)が新たなビジネス展開を狙う『ライブオン』

この両者の販促アニメが、同じ日曜日に放映中です。


まず、『バトルスピリッツ 少年突破バシン』


混戦!カードバトル


昨年9月の放映開始から主題歌が及川光博というだけでとりあえず見てみたのですが、
日曜の朝7:00という早い時間帯、絵も何だか古く野暮な感じで、声優もまだあまり有名でない若手中心、
CGで描かれたカードモンスターは、プレステのゲームを髣髴とさせるモデリングのレベルで、
いかにも予算かけてないなぁ……という感じでした。

ストーリーも、まずカードゲームのシーンありきで構成されているため
「イセカイ界」「ウチュウチョウテン王」だとか
時代を超越した独特すぎるセンスの単語が飛び交う微妙なアニメだったのですが……

ところが3クール目に入ったこの春から、謎の大規模テコ入れが。

この手の子供向け番組としては掟破りとも言える、主人公バシンの中学進学
これまでいかにも熱血アニメといった服装をしていた主人公が、
普通のツメエリ制服を着た中学生に。

ヒロインのメガネコちゃんは、

混戦!カードバトル

トレードマークの眼鏡をコンタクトに変えて美少女に変身!
(でもあだ名はメガネコのまま)

作画のレベルもストーリーも格段に向上すると同時に、劇場版ケロロとコラボしてみたり、
カードゲーム自体のほうも、バンダイならではのカードダスやガシャポンを利用して大々的に展開を始めるなど、
ホビー業界でのバンダイのシェアを足がかりとして、いよいよ本気の攻勢に出たというところ。


対するはテレビ東京系『ライブオン カードライバー翔』。


混戦!カードバトル

カー・ドライバー(Car Driver)ではなく、 カード・ライバー(Card Liver)です。
すみません、最初はサイバーフォーミュラとかレッツ&ゴーみたいなアニメだと思ってました。
このタイトルを付けた人はバカなんじゃないかと思います。


遊戯王やバトスピとの最大の違いは、この作品の世界では
カードモンスターが野山に実際に存在し、それをカードに封印/召喚して戦うというところ。
ポケモンに近い世界観ですね。

そして、“ライブチェンジ”カードを使うことで、プレイヤー自らモンスターに変身してバトルに身を投じることができるというのが、
主人公はただ指示を出すだけという同種の作品とは一線を画した新しい演出となっています。



混戦!カードバトル

主人公・天尾翔

これまたいかにも少年アニメの主人公的な外見ですが、
性格はモンスター大好きでちょっとボケ、カードバトルも実はそんなに上手くない、
わりと等身大の少年として描かれています。


混戦!カードバトル

ヒロイン・小芹アイ

翔の幼馴染で1コ下ですが、気が強くカードバトルの知識も翔以上で背も高いという姉さん女房キャラ。


混戦!カードバトル

左足首につけたカードデッキからカードを取り出すという、アニメならではの視覚的演出の効果は絶大。
名前が「小競り合い」なのはどうかと思うけど。



混戦!カードバトル

翔とバシンとの最大の違いは、この妹・ミルの存在。

しっかり者で兄に対してはちょっと素直になれないお年頃。
カードバトルのことも最初は敬遠しており、最初はほんのチョイ役だったのが、
途中から初心者プレイヤーとして目覚めるというナイスな展開。
彼女の「おにいちゃんのばかぁーーっ」というセリフは、
妹萌えならずとも破壊力抜群でしょう。


アニメとしての総合的な完成度は、『少年突破バシン』よりも数段上で、
テレ東のあにてれしあたーやBIGLOBEで無料ネット配信するなど、
こちらはまずアニメ作品として人気を得てからカードを売ろうという戦略のようなのですが、
テレビ大阪とテレビ愛知では、『少年突破バシン』と同じ時間帯にぶつけられ、
大阪では春から土曜日に追いやられると言う状況。


夏発売予定のDSソフトで巻き返しなるか?
……発売と開発は『剣と魔法と学園モノ』のアクワイアとゼロディヴ。

去年は個人的にマーヴェラスのソフトばかり買ってた気がするけど、
今年はなんかアクワイアばかりになりそうだなぁ。



ライブオン無敵(アンヴァンシブル)カードガイド vol.1

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この記事へのコメント
良いですよね、微妙な版権アニメ。
裏番に決して抗えない立場で繰り広げられる大人の事情。
低予算で限られた中の捨て身の奇策。
二番煎じ故の劣化と模倣。
隙間としか思えないスバラシイ時間帯。
時々開かれるメジャーへの狭き門。
ああ、味のあるサタデーモーニング…このアニメの「味」は格別です…。
Posted by アフリカのグラナダ神 at 2009年05月22日 19:06
『めちゃモテ委員長』とか、日曜の午前中からとても爽やかな気分になれますよね。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年05月22日 23:29
なぜ、ヒロインの名前に
「小競り合い」を採用したのかが気になります。
ちょっと、「奇面組」を思い出しました。
Posted by くーりっじくーりっじ at 2009年05月23日 00:15
バシンは、もともとカードダス20周年企画で生まれた作品なので、
カードダス展開はある意味正しいといえます。

漫画版はボンボンでデビルチルドレンを書いていた人が
手がけているので、まったく違うというか

モンスターが実体化して、人間を平気で襲う漫画

となっているのがスゴイところ。
Posted by んま(仮) at 2009年05月23日 07:26
>くーりっじさん
長髪美形ラスボスの名前がジョージ加藤(常時勝とう)ですからね。
謎なセンスです。

>んま(仮)さん
そのわりに、コアという付属チップを使わないとプレイできないあたりが素薔薇しい。
漫画版は第一回だけ読みましたが、かなり作者の個性がほとばしってますよね。キャラの顔つきからして全く違うし。
アニメの中身をそのまんまコミカライズするよりは、そういう作品のほうが新しい楽しみがあって好きですけど。

大きなお友達向けの漫画誌よりも、コロコロボンボンみたいな幼児誌のほうがそのへんフリーダムな気がします。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年05月23日 09:28
お初にお目にかかります。
ライブオンのアニメが面白かったので、ついカードや単行本を
買い揃えてしまいました駄目な大人です。

先日ポプラ社本社にてライブオンの公式大会が行われ、ゲストで
いらしてました原作者の吉川兆二氏が

「『ネーミングセンスがダサい』と言われた」

とボヤいておりました。
まぁ今週放送で登場したキャラの名前が「赤丸力=赤・マルチカラー
(先日発売した第3弾の売りの1つ)」というタイアップ的なネーミング
だったので、そう言われてしまうのもやっぱり無理はないかと。
Posted by マシンオー at 2009年05月26日 01:17
マシンオーさん、初めまして。

語呂合わせのキャラ名というのはアニメや漫画ではよくあるんですけど、
ライブオンのはまず選んでくる単語がちょっと変なのに加えて、
出来上がった名前が意外と普通で、実際にありそうなので、独特の雰囲気をかもし出していますね。

モンスター名の「タテコモール」とか「バクダンデライオン」とかのセンスもけっこう好きです。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年05月26日 10:32
 
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