れとろげ。

ファンタジー風創作小説『ようこそ麒麟亭へ』

2009年04月07日

ロンドン鮫・パパイヤ団死すべし





先日、伝説のバカゲー 『シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』攻略本を入手しました。
ゲームレビューのほうもこっちのブログに移植

宝島社がまだJICC出版局と名乗っていた頃のファミコン必勝本シリーズ。

出版社のカラーを反映してか、個性的なライターやクリエイターをいち早くコラムに登用したり、歯に衣着せず他誌を批判したりと、独特のスタンスが目立った編集陣でした。


しかしながら、それでもこの『伯爵令嬢誘拐事件』の、
通行人に無差別に襲いかかるホームズをそのまま肯定するわけにはいかなかったようで、


市民に装したパパイヤ団の手下ども、空手キックで勝負だ。
1キックで30ポンド手に入る。


と、苦しい解説が付け加えられていたりします。

他にも面白いのは、攻略情報の前後に、


下水道の奥に、ボスの部屋があったのだ。そうか、このバイオリンはこの部屋へいたる鍵だったのだ!
「ホームズ、よくここまでたどりつけたね。ここが貴様の死に場所だよ。」鬼気迫る白髪の老婆、彼女こそパパイヤ団ブリストル支部のボス、ゴーディア夫人なのだ。
すさまじい格闘の後、夫人は倒れた。「アメノマチ」という最後の一言を残して…。


このように小説風のストーリーが挿入されること。

……まぁ、どんなに脚色しようと頑張ってみても、
元のゲームシステムがアレなので限界があるみたいですが。

「パパイヤ団の残党がいまだのし歩いているそうだ。けちらしてやったとか
「音楽好きの人間に悪い奴はいない。なぜ戦うのか。手かげんできる程、武力に差はなかった‥‥」とか、すっかり格闘ハードボイルドになってるし。
武力じゃなくて知力を使え、知力を!

完全必勝の名に偽りなし。


巻末では、ただでさえゲーム中にほとんど出てこないマーガレット嬢に、
ギルバートというオリジナルの恋人がいたことが語られ、
2人の結婚式を見守るホームズの姿で幕となります。
エンディングまで勝手に補完してくれる攻略本というのは、最近ではなかなか見当たらないのではないでしょうか。


権利関係が厳格になったため、最近ではこのような個性的で自由な攻略本作りは難しくなりましたが、
こういうの、もっとあってもいいんじゃないかと思います。
TVゲームってもともと、制作者から遊び方を押しつけられるものじゃなくて、
遊び手によって色々なアプローチがあっていいと思うんですよね。

あー、でも『ゲームセンターCX』みたいなコンテンツは、その方向性の最先端のひとつかな。


ちなみにこの攻略本、当時の価格で300円のところ、
プレミア価格で2000円ほどになっておりましたが、
この高値の何%かは自分が担っているのではないかと思うと、ちょっと複雑な気分。


タグ :バカゲー

同じカテゴリー(バカゲー戦禍FREEDOM)の記事画像
サンデー×マガジン [2]
サンデー×マガジン [1]
『Brooktown HIGH』[2]
『Brooktown HIGH』[1]
GET!ボクのムシつかまえて [1]
自由の翼
同じカテゴリー(バカゲー戦禍FREEDOM)の記事
 誤用だ! (2010-01-13 00:20)
 サンデー×マガジン [2] (2009-07-08 19:01)
 サンデー×マガジン [1] (2009-07-06 19:56)
 『Brooktown HIGH』[2] (2009-05-27 17:12)
 『Brooktown HIGH』[1] (2009-05-07 19:01)
 GET!ボクのムシつかまえて [1] (2009-03-13 21:33)


この記事へのコメント
ネット上で作品名を検索すれば黙っていても大体のゲームを攻略してくれてる人の場所へ行きつける昨今、攻略本の需要がいまだにあるのがやや驚きではありますね。
(←のブログでレベルアップパーツでPT申請スルーされたかなー、と思ってたらいつの間にかPTに参加していたことの方が驚きましたけど)

伯爵令嬢誘拐事件は数年前にようやくプレイしましたが、完全にノーヒントで隠しコマンドを強要されるという製作者かプログラム解析したか超能力者でもなければクリアできないという実に素薔薇しい仕様でしたね。
そりゃ攻略本も売れるわ。
Posted by 無双 at 2009年04月08日 13:31
「ブログでレベルアップ」の件も、PT申請されても何の通知もなく、
ログインしてどこかの項目を見ることで初めて気付くという仕様だからです。


攻略本も売上が落ちているようですが、なぜかモンハンだけは、
ファンブック的な関連書籍が連発されてますね。
制作者側が寛容なのか、プロモーションの一環か。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年04月09日 10:28
ファミコンで唯一最終面までいったのが『たけしの挑戦状』でした。
攻略本なしであれやこれや試して最終までいってクリア・・・と思ったら連れ戻されて・・・マジ泣きしたおもひでがあります。
これのおかげでテレビゲームの類から疎遠になりました。
Posted by 将鼓 at 2009年04月10日 00:17
それはご愁傷様です。

Wiiのバーチャルコンソールで復活しましたが、
「世界のキタノがプロデュースしたゲーム」として
海外にも輸出するとどういう反応がかえってくるんでしょうね。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年04月18日 02:02
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。