2008年12月27日
シャーロック・ホームズ・イレギュラーズ 未公表事件カタログ

今年、ソフトバンク文庫で
『「堕天使」がわかる』
『「世界の魔法使い」がわかる』
『「伝説の乗り物」がわかる』
などのファンタジー資料本を手がけ勢いに乗る森瀬繚氏とクロノスケープの新刊。
シャーロック・ホームズ。
一介の小説登場人物に過ぎない身でありながら、これほどまで多くの作品で引き合いに出される存在と言うのも、他に類を見ないのではないだろうか。
この本はなんと、そんなホームズのパロディ・パスティーシュ作品を徹底的に網羅した一冊。
タイトルからして、かの「ベーカー・ストリート・イレギュラーズ」(ベーカー街遊撃隊)をもじっており、シャーロキアンならニヤリとさせられる。
ホームズの博識ぶりと捜査能力を彷彿とさせるように、
取り上げる範囲は小説だけにとどまらず、映画・アニメやPCアダルトゲームまで及ぶ。
なんとあのトーワチキの迷作ファミコンゲーム『シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』までしっかりと取り上げられているのには驚いた。
個人的にはあれをホームズとは認めたくないのだが……(笑)
Posted by 白川嘘一郎 at 21:31│Comments(2)
│映画・小説
この記事へのコメント
編著者でございます。ご紹介いただき恐悦至極。編集ミスやカタログのとりこぼしがあれこれ見つかり、悲鳴をあげる毎日が続いております。つい先ほども……。
>かの「ベーカー・ストリート・イレギュラーズ」(ベーカー街遊撃隊)をもじっており、
この本の企画はそれこそ15年前(学生時代)からくすぶっていたものだったのですが、当時の企画名は『ベイカー・ストーリー・イレギュラーズ』でした。流石にわかりにくいということで、商業出版社向けの企画書に起こしなおした際につけた仮タイトルが、最終的なタイトルとなった次第です。
(なお、企画を回している間は『このホームズがすごい』とも呼ばれていました)
お陰様で、他社の同系統レーベルを横目に眺めつつマニアックな路線をひた走るソフトバンク文庫の方も1月、4月(予定)と刊行予定が続いておりますので、書店で見かけられました折には立ち読んでいただけるとありがたいです。
>かの「ベーカー・ストリート・イレギュラーズ」(ベーカー街遊撃隊)をもじっており、
この本の企画はそれこそ15年前(学生時代)からくすぶっていたものだったのですが、当時の企画名は『ベイカー・ストーリー・イレギュラーズ』でした。流石にわかりにくいということで、商業出版社向けの企画書に起こしなおした際につけた仮タイトルが、最終的なタイトルとなった次第です。
(なお、企画を回している間は『このホームズがすごい』とも呼ばれていました)
お陰様で、他社の同系統レーベルを横目に眺めつつマニアックな路線をひた走るソフトバンク文庫の方も1月、4月(予定)と刊行予定が続いておりますので、書店で見かけられました折には立ち読んでいただけるとありがたいです。
Posted by 森瀬繚 at 2008年12月28日 03:19
ご訪問ありがとうございます。
わかりやすさという点を差し引いても、「シャーロック・ホームズ遊撃隊」というタイトルは、この本の内容にふさわしい良い書名だと思います。
実はソフトバンク文庫のほうも買わせていただいておりまして、1月の北欧神話の本も楽しみにしております。
私もいつか、漫画やゲームに登場する「魔王」のプロフィールや組織図、世界征服の動機とプロセスを網羅した『この魔王がすごい!』を世に送り出したいと企んでおります。
わかりやすさという点を差し引いても、「シャーロック・ホームズ遊撃隊」というタイトルは、この本の内容にふさわしい良い書名だと思います。
実はソフトバンク文庫のほうも買わせていただいておりまして、1月の北欧神話の本も楽しみにしております。
私もいつか、漫画やゲームに登場する「魔王」のプロフィールや組織図、世界征服の動機とプロセスを網羅した『この魔王がすごい!』を世に送り出したいと企んでおります。
Posted by 白川嘘一郎 at 2008年12月28日 11:09