れとろげ。

ファンタジー風創作小説『ようこそ麒麟亭へ』

2008年10月24日

破滅への転調とその音階

どこかで硝子の割れる音がする。

 彼は嘆く。二度と還らないものの喪失を。
 彼女は怯える。散らばった見えざる破片の鋭さに。
 私はただ記憶する。その一瞬だけの透き通った音色を。


            ――『ウサギエル書』 第三巻22節

 

 今年の漢字はやっぱり「毒」が第一候補ですかね。
 一年通してこの手の話題は尽きることなかったし、ふさわしいと思うんだけど、でもこれ10年前にいちど使っちゃってるんだよね。カレー事件の年に。

 かぶるのを避けるとしたら、混入・混沌、あと政治や野球の混戦に世界経済の混乱を踏まえて「混」とか?

 でも「毒」の文字のインパクトは今年にこそふさわしい気がするなぁ。
 あと恐慌・恐怖の「恐」とか。




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この記事へのコメント
ここで私は「薬」を提案致したく。
毒「薬」混入で、食品業界がえらい事になりましたし、加勢大周とかエンセン井上が「薬」で捕まりましたし。
でも、「毒」以上のインパクトはないんですよねえ。
Posted by 市藤勇美 at 2008年10月24日 18:16
京都の清水寺で毎年発表するアレですか

綺麗事やなくてあのイベントはいいですよね
見て落ち込みますもん(笑)
Posted by ぬまっち at 2008年10月24日 18:23
>市藤さん
うーん、でも本来「薬」ってポジティブなイメージの言葉ですしねえ。

>ぬまっちさん
そう、アレです。
「命」とか「愛」とか、いい言葉の年もあるんですけどね。
Posted by 白川嘘一郎 at 2008年10月24日 20:52
 
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