れとろげ。

ファンタジー風創作小説『ようこそ麒麟亭へ』

2010年07月20日

ゲームサイドありがとう祭

先週、ナツゲーミュージアムさんで行われました、
「ゲームサイドありがとう祭り」。

私も呼ばれてちょっとだけ話をしてまいりましたが、
参加できなかった方も多数いらっしゃると思いますので、
話した内容と、話したかった内容をここにまとめておきます。

……いやー、もっとしんみり淡々と語る会かと思ってたら、
意外と皆さん笑いを取って盛り上がっていたりしたので、
急遽アドリブでカットしたり変更したりした部分もありますが。



■ユーズド・ゲームズで原稿を書くようになったきっかけ

当時の仲間うちで、SFCの『美食戦隊 薔薇野郎』が流行っていたのが出会いのきっかけ。
発売からすでにだいぶ経っていたので、今さらこのゲームの情報など出てこないだろうと思っていたら、
ユーズド・ゲームズという雑誌の創刊号に薔薇野郎の紹介記事が。

その後、薔薇野郎へのアツイ想いが昂じて『攻略同人誌』など作ってコミケで売ったりしたのですが、
それをついでにユーズド・ゲームズ編集部に送ったのが始まりでした。

 その同人誌の中で、薔薇野郎のキャラクターデザイン、ディレクションを務めた斉藤智晴氏の消息を訪ね当てて、簡単なインタビューに答えてもらっていたんですが、
 それを見た編集部の奥山さんが、「ユーズド・ゲームズ誌でも正式にインタビュー記事を掲載したい」と申し入れて来られたんですね。
 で、インタビューをやって、テープ起こしして、記事にまとめたのが無事に本誌に載りまして。

 そう、自分でもすっかり忘れてたけど最初にやった仕事ってインタビュー記事だったんですよね。
 かなり数奇な運命と言いますか。
 斉藤さんもこの関係で、その後もたまにユーゲーにイラストを描いたりするように…。


■最初のゲームレビューは7号のバカゲー特集『小公子セディ』

で、そのあとも「何か書かせてください」と言って
任されたのが7号のバカゲー特集。
『小公子セディ』という、世界名作アニメ劇場のゲーム化作品なんですが、
原作のテイストなんか全く生かされていない上に、
移動を妨害する敵キャラがなんとセディの家庭教師で、
接触すると「やっと見つけましたよセディさん。さあおべんきょうしましょう」と言って雑学クイズを出してきて、間違えると家まで連れ戻されるという……

この記事が当時のアンケートでは1位だったらしくて、
ちょうど阿部弘樹さんの『超クソゲー』が出版されて予想外に売れてたこともあって

「この勢いでバカゲーメインの単行本を出しましょうよ、本誌掲載分の収録だけじゃ追いつかないんで、大半を新規書下ろしで!」と奥山さんに持ちかけて、
他の執筆陣の皆さんにも集まってもらって、
本当にその勢いのまま数ヶ月で出来上がったのが単行本『バカゲー専科』なんです。

だから、企画としてはこれもその薔薇野郎からの運命的な流れにずっと乗っかって出来上がったもので、決して『超クソゲー』の後追いとか2番煎じとかではないんですよねえ。
もちろんタイミング的に、会社の出版GOサインとか、書店さんへの営業とかの面ではかなり後押しになったと思いますが。



■ 家庭でファミコンを禁止されていた少年期の反動

自分は単行本メインだったので、意外と本誌のバカゲー専科(DESTINYじゃない無印のほう)は書いてないんですよね。数回しか。
あと、本誌から派生した『ナイスゲームズ』でプレイステーションのバカゲーと、
東京魔人学園や奏(騒)楽都市OSAKAとか好きなソフトのレビューを普通に書いてました。

どっちかって言うと僕は、FCよりはSFCやPSのほうがやったゲームが多くて、
それも、1本のゲームにガーッとハマって、何周もやりこむというタイプだったんで、
他のライターさんに比べて、ゲームに対する知識の幅が狭い、というのはずーっと、
今でもコンプレックスですね。

実を言うと、小学生のころスーパーマリオに熱中しすぎて、
しばらく親からファミコンを禁止されてしまいまして、
だからドラクエの1~4も、発売された当時、リアルタイムでは遊んでないんです。
ずっと後になってからです。
初めてリアルタイムでドラクエをやったのは、SFCの5からかな。

だから、ライター陣の中では異質だったと思うんですけど、
そのぶん若い読者さんにはいちばん近い立ち位置だったんじゃないかと思うんですよね。
そのゲームが発売された時代をリアルタイムで体験していない悔しさ、みたいなものが。


だから、当時リアルタイムで体験していた人と、
最近になって、バーチャルコンソールとか、ゲームセンターCXなんかで
昔のゲームに興味を持った若い人との間のミゾを少しでも埋められたら、
という思いで始めたのが、ゲームブリッジで連載しているこのweb漫画『れとろげ。』なんです。

……あと、最近はとにかく可愛い女の子がいないと企画も通らないし、
売れないですから。
雑誌で言いたいことが言えないなら、漫画の女の子の言葉を借りて言わせてしまえと。

まぁ、沈む船から逃げ出すネズミみたいな(笑)
本誌のほうがここまで早く終わるとは思いませんでしたけどね……。




――とまぁ、こんな感じで話をさせていただきました。
このあと、くさなぎゆうぎ先生が参戦しまして、本格的に『れとろげ。』の話になるのですが、
そのへんはおおむねこのブログでも書いてきた内容です。

ゲームサイドのほうも、これで完全に終わりと言うわけではなく、
これからも悪あがきはしていきますので、
ひとまずは『れとろげ。』とゲームブリッジをよろしくお願いします。


同じカテゴリー(お仕事)の記事画像
だるまドロップ!第三話
『だるまドロップ!』 第二話公開!!
『だるまドロップ!』 連載開始!!
サインはV
『れとろげ。』発売記念サイン会
『れとろげ。』コミックス1巻発売!
同じカテゴリー(お仕事)の記事
 だるまドロップ!第三話 (2011-06-20 23:31)
 『だるまドロップ!』 第二話公開!! (2011-05-31 20:16)
 『だるまドロップ!』 連載開始!! (2011-04-28 22:18)
 最前線で旗を振ると背中から撃たれる。 (2011-02-10 20:50)
 サインはV (2011-01-31 21:39)
 マンガ描く部Re-Take (2011-01-30 12:23)


Posted by 白川嘘一郎 at 23:58│Comments(7)お仕事
この記事へのコメント
当日はお疲れ様でした。
『少公子セディ』の話題になったあたりからお邪魔しました。

>最初のゲームレビューは7号のバカゲー特集『小公子セディ』
最初に手に取った『ユーズド・ゲームズ』が、ちょうど7号でした。
当時は古いゲームばかり買い漁っていたので、自分にとってはある意味で運命的な出会いだったと思います。

>本誌から派生した『ナイスゲームズ』でプレイステーションのバカゲー
懐かしいですね。
『バカゲー波止場』で最も印象に残ったのが、『魔女っ子大作戦』でした。
NPCが敵にノコノコ突っ込んでいくお約束や、ラスボスのセコイ攻撃の話が忘れられません。

>小学生のころスーパーマリオに熱中しすぎて、
>しばらく親からファミコンを禁止されてしまいまして
私も同じ経験をしています。
ゲームを禁止された理由も同じです。
SFCが主流になっていた時にも、また禁止されてしまったので、SFCもあまりリアルタイムで楽しめた作品はありませんでしたが(w
Posted by 市藤勇美 at 2010年07月21日 00:29
同じく、最初に手に取った「ユーズド・ゲームズ」が7号でした。
もともと、変なゲームばかりつかまされる性質だったこともあり、
こういう楽しみ方もあるのか! と気付かせてくれたのが
「ユーゲー」と「バカゲー専科」だったんだなあ、と思い返してます。
この2冊がなかったら、ゲームライターとして
生計を立てていることもなかったわけで、
ある意味自分の人生を変えた本が消えていくのは寂しいです。

今は、どこの雑誌も厳しいのが自分自身で身にしみているだけに……。

何はともあれ、おつかれさまでした。
Posted by でらため at 2010年07月21日 06:59
声優兼開発首謀者のあの方とそんな巡り合わせがあったとは!!
正にアツイ絆で結ばれてますなw
今後の公爵の活動に刮目していきますぜw
Posted by Hattariyalow at 2010年07月21日 17:53
奇遇ですね。私もファミコンをハンマーで壊され、プレステを引きちぎられました。よくあることですね。
Posted by アフリカのグラナダ神 at 2010年07月21日 20:37
14年間経ったんですね……
ゲーム批評創刊号からお付き合いしてきて、正直な感想は「良くこれだけもったよなあ」だったり。

長い間お疲れ様でした。
とりあえず、諸連載が単行本にまとまる日を楽しみにしています。
Posted by snow-windsnow-wind at 2010年07月21日 20:43
イベントお疲れさまでした。
当日の午後になってイベントの存在を知り、どうしても行けなくて涙目だった私にはありがたいです…!!

付き合いの浅い読者なので、ユーズド時代やナイゲー時代の記事を読んだことがないのがもどかしいです。
ただ、それでもこうしてゲームサイドの読者として白川さんに巡り合えたのは幸せだと思います。
とりあえず、めざせれとろげ単行本化…!!
応援してますー。
Posted by 京弥 at 2010年07月22日 12:48
長い間お疲れ様です。
もう14年経ったんですね。高校生の頃、ゲーム批評のユーゲー創刊の広告が載ってて、欲しいなと思っても近所の本屋に入荷しなくて取り寄せて一ヶ月かかりました。ネット通販なんか無い時代でしたし。
それから毎号欠かさず買いました。たまに一冊買うのとワゴンセールの100円ソフト5本とどっち買おうか天秤にかけたりもありましたが。
ユーゲーに名前が変わった頃、ようやく注文しなくても平積みで置いてくれるようになってあの時は嬉しかったです。

最終号のバカデスは知らないゲームということもあってか、どことなく昔のノリで楽しめたと同時に、これで団長のバカゲー記事もひとまず休止って事実が至極残念。
またどこかで再開できるのを楽しみにしています。
Posted by テンショ at 2010年07月24日 23:57
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。